高校生の頃、卒業式を間近に控えたある日、
友人と式が終わったらごはんでも食べに行こうと話していた。

友人に意見を求めると、彼女はとても気まずそうに「どうしても一人で行きたいところがあるから」と言って断った。
私は残念に思いながら、別の友達と道頓堀でハンバーグを食べた。
卒業していくらか時が過ぎ、その友人と会うことになった。
「そういえば、一人で行きたかったお店ってどこなの?」と聞いてみた。
友人は少しモジモジしながら、「駅前の屋台のお好み焼き屋さん」と答えた。
我が耳を疑った。
友人が行っている店というのは、高校の近くにある、鉄板焼き屋のチェーン店なのだ。
いつでも立ち寄れる。
卒業式の後に、寒空の中一人でソースギトギトのお好み焼きをつつくなんて、
そんなシュールなことをしていたとは思わなかった。
それなら私もやりたかった。

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